ノー エスケイプ

ノー エスケイプ

 

心はうたのない街で

溺れてドブに流された

 

こども等が歩き出す前の

隙間に ひとになる前に

皆そう、生まれたばかりの 

細胞が切り離されて

 

皆殺しのメロディが

鳴り響いた空

 

君の中にあるもう死んだ場所

淡い残り香を風に攫われて

 

見よ

 

どこにも行く宛のない

逃亡者、消えそうな轍

出来ないことは出来ない

行き止まり、袋小路、デッドエンド

 

私のリズムが

凍りついた永遠

 

箱の中にいて、もう死んでた

爪を噛む癖と臭い台詞と

 

見上げたビルディング

小さな部屋

私はそこに

私は底に  

今来た道を引き返すの

同じことばかり繰り返しながら

 

名乗る名もない

語る夢もない

 

ただの気休めさ 息も出来ない程の ノー エスケイプ

これでさよならさ 巡る歴史の中で ノー エスケイプ

悲しい気持ちさ また会おう ここで立つ ノー エスケイプ

悲しい気持ちさ また会おう ここで立つ ノー エスケイプ