PRO

少し前にはてなブログの仕様を無料版からPROというものに変えた。何が違うのかということについてはここに書いてあるので説明は省略させてもらうが、毎度表示される鬱陶しい広告がなくなってスッキリした。

プラン・料金 - はてなブログ

2年契約で月額にすると600円。誰でも無料で読むことが出来る日記に自分が金を払うのも如何なものかとも思ったが、結果PROにしてよかった。

情報発信の主力がTwitterに移って手軽に告知等が出来るようになり、情報の収集にかける手間も減った。そしてそこに使うカロリーが減った分、頭も体も肥えて動きが鈍くなってしまったように感じている。ダイエットとトレーニング、そしてリハビリを兼ねた日記。いちいち文章を推敲したり写真を用意したりと少し面倒だが、受け身で横たわっていた感覚が目を覚まし立ち上がってきたようだ。

コロナ禍でライブ活動が減り実店舗への来客が減ったことも影響しているだろうか、ライブと店の営業以外にも何か出来ることはないかとずっと考えていた。収入も不安定になり、この生活に不安があった。今もあるし、よく考えれば全て最初から不安であった。これが通常運転。コロナのせいにするようなことではなかったが、ただ世の中の不安定さは生きれば生きるほど確実になってくる。先細った平均台の上を歩いているような感じ。

人はお金が絡むとやる気を出す、というのはあまりに浅慮で乱暴な物言いだが間違っていない。少なくとも自分はそうだ。

有料のメールマガジンのようなものを作る、ということを一時期考えた。定額制でなんらかの情報を買ってもらうという仕組み自体は特段目新しいものではない。むしろ昔からファンクラブのような形で存在するありふれたサービスであり、ある程度安定した収益が持続的に見込めるうまく考えられた仕組みである。仮に月額500円で500人の人に登録してもらえれば月収25万、維持費用や手数料などはかかるがそれだけで生きていける。ある程度の知名度があるアーティストならもちろんのこと、そこまで知名度のない者でも上手に使えばそれなりの利益になるだろう。

これはいいアイデアだと思ったが、やはり自分には向いていない。そもそも長い間まともな文章も書かずに怠惰なSNS生活を送っていた者が思い立って突然言葉を金に変えられるわけがない。浅はかである。アイデア自体は悪くないが安直に欲をかいたこと、反省している。クラウドファンディング、会員制有料メルマガ、オンラインサロン、アフェリエイトに広告収入、いろんなものがある。なんでもかんでも収益化に繋げようとするのは賢いのかもしれないが、ちょっと品がないのではないか。自分に見合うやり方はもう少し時間をかけて考える必要がありそうだ。

禊だと思って有料版のはてなブログPROに申し込んだ。不思議なもので金が儲かることにやる気が出るのと同じように身銭を切るとやる気が出る。貧乏性なだけかもしれないが、人間そういう風に出来ている。収益化と課金、ベクトルは逆だがやる気スイッチを切り替えるのにはどちらも有効なようである。

そういえばイーロン・マスクTwitter買収のニュース、どう転ぶのかはわからないが日常的に利用している以上気になるところではある。

イーロン・マスク氏によるツイッター買収は終わりの始まりか、あるいは何かの始まりなのか - ITmedia NEWS

話が散らかってしまったが、日記をまた書き始めた動機はなんとなくわかってもらえたかと思う。誰が読んでいるのかわからないが、どちらかというと読まれるための日記というより書くための日記であり、目的というよりも経過であり、本番というより練習といった類のものである。

いつの日か、金を稼ぐ目的のために読まれる文章を書く本番がくるかもしれない。厳しいPROの世界に辿り着くことが出来るだろうか。