シャブ丼

牛丼といえばまず思い浮かべる吉野家。吉野家の牛丼、食べたことのない人の方が少ないのではないかというくらいどこの街にでもある。外食産業界のビッグネーム。

その吉野家の常務取締役が早稲田大学のマーケティング講座で不適切発言をしたとして炎上していた。件の発言内容は明らかにアウトだが、初回からこれで一体どんな内容の講座をやるつもりだ。全80時間で38万5000円のマーケティング講座、よくわからないが大学ってそういうもんなの?

 

吉野家「生娘をシャブ漬け戦略」抗議した受講生が詳細語る。「教室で笑い起きた」 | Business Insider Japan

 

「うまい、やすい、はやい」で庶民の味方だと思っていた。話が逸れるがキャッチコピーの順番なんだっけと検索するとこんな記事が出てきた。これもマーケティングの一環ということだろう。

 

吉野家「うまい、やすい、はやい」コピーが密かに並び替えられていた裏事情(1/2)〈AERA〉 | AERA dot. (アエラドット)


マーケティングって一体なんなんだろう、わかりやすく教えてくれそうな関連記事などを読んでいたら小一時間経っていた。結局よくわからなかったが、作ったものを売るときのコツみたいなものか。どこの業界でも目糞鼻糞のような気がするが、届ける商品や提供する仕事の内容よりどうやって沢山売るか数字を伸ばすかばかり皆考えている。まるでそれが疑いのない正義であるかのように、当たり前のこととして踏ん反り返っている。

店にいると売上を伸ばすためにもっとオンラインを活用した方がいいだとか、もっと広告宣伝を展開した方がいいだとか、そういう類の営業電話がよくかかってくる。「あなた、もっと儲けたいんでしょ?」とでも言いたげに金儲けのコツを教えてくれる。彼らはこの店で売っているものが何かを知らない、シャブじゃないんですよ!本当に余計なお世話だ。毎回一応話は聞いているが、その会社と一緒に仕事をしたいと思ったことは一度もない。受話器を取ったこちら側にいる人の時間を奪っているという自覚はあるのか。別に電話の向こうで働いているその人が悪いわけではない、世に数多あるブルシットジョブのひとつなだけで。

お客さんの顔も忘れて数字を移動させるだけのゲーム、高得点さえ叩き出せば何を言ってもやってもいいと思っている。豊かな暮らしとは真逆の方向に世の中が進んでいるようだ。

ものを売ることの成果を数字でしか測ることが出来ない気持ちの悪い世の中で気持ち良く商売するにはどうしたらいいか、教えてくれる講義があるなら受けてみたい。