再結成

特別何か嫌なことがあったわけでもなく、またその逆にいいことがあったわけでもなく、酒を飲んで酔っ払いながら昨夜書いた自分のTwitterのことを思い返している。よくあるやつだ。自分が真夜中に書き込むSNSは大体そんなのばかりで、人並みにウンザリしてきてはいる。日常。

バンドの再結成のこととか。再結成っていつ聞いても心がザワザワする、なんでだ。

想像してみる、自分のバンドが再結成するところを。もしその時が来たら自分はどんな気持ちになるだろうか、経験のないものは想像するのが難しい。再結成の前には必ず解散がある。生まれてこなかったものは死ねない、必ずある。それ故その更に前、必ずあるのが結成だ。猿でもわかる。

バンドの結成、あの時自分はどんな気持ちでいただろう。思い出してみる。メンバーに声をかけ、好きな音楽やこれからやりたいことなんかの展望を話しあったりする。多分、なんとなく、いつの間にか、忘れていた気持ちだ。これは幸い自分にも経験がある。ぼんやりと思い出す。恥ずかしくて、楽しくて、不安で、嬉しくて、とか。色々混ざっていたっけな。どこかこそばゆい気持ちになるのは、今もまだ自分がその時に見た未来の景色の中にいるからで、区切ることが出来れば消え去っていくただの思い出なのかもしれない。

解散、する予定は今のところない。終わりを選択しなければいけない理由?なんでもいい、毎日そこらじゅうに理由なんか転がっている。深刻なものから他愛のないもの。想像してみる。悲しくて涙を流したりするんだろうか、それとも何かから解放されて清々しい気持ちになったりするのか。日々の暮らしの中で出会うたくさんの終わり。人生っちゃそういうもん、まだ40年かそこらしか生きていないがそんくらいのことはわかる。

その時々に抱く悲しさや寂しさの感情からはずっと逃げられない。もちろんそれだけの生命活動じゃない、喜怒哀楽のスパイスを振りかけて毎日飯を食い糞をして暮らしている。そうしてずっと歩いたり走ったりしてきたら、ある日突然追いつかれ、そして追い越されてしまったような。タイムトラベル!みたいなそんな感じ。

ここまで書いてはみたが、この気持ち整理出来そうもない。そのための経験も時間も自分にはない。その前に他にやることがあった。新曲を作れ、そして歌詞を書け俺。メンバーが待っている。

 昨日は日曜日なのに店の来客がほとんどなく死ぬほど暇だった。多分みんなナンバーガールのライブに行ってたんだろうな、人類は。

 誰も来ない店でガーディアンズオブギャラクシーを観た。ガーディアンズの仲間達が結束するシーン、アライグマのロケットの台詞「お前らといると気持ちがクサクサする! 」そう言いながら草むらを蹴っていた。クサクサってどういう感情だ?わからないが俺も草むら蹴りたい。