18/08/25 復活の狼煙

復活とかいうと大袈裟な感じがしないでもない。


http://www.thespringsummer.net/


大阪を拠点に活動するTheSpringSummerが新メンバー加入を経て活動再開、去年の7月からライブをやってなかったので約1年ぶりのライブになる。1年休んだとはいえその間にメンバーが加入してスタジオで練習したり曲を作ったりしていたので本人達からすれば特に休止していたという感じでもなかっただろう。

バンドの活動休止や解散の話は珍しいものではないが、活動休止に関していえばそんな宣言なくてもいいのではないかと思ってしまう。俺の性格が捻れてしまっているせいだろうか。年中ツアーをやっているバンドもいるし、年に1回とかしかライブをやらないバンドもいる。その間に何らかの形で音源のリリースがあったりなかったりもする。活動しているか休んでいるかの線引きは難しい、そう簡単に白黒はっきりさせられるものでもない。ずっと灰色だ、濃いグレーの時も薄いグレーの時もある。

そのバンドを応援してくれている人達や大事に思ってくれている人達に対して「我々は今こういう状態ですよ」っていう宣言はあったほうがいいのだろうとは思う。そういうのは大事だ。特に解散なんかは入念に知らせないといけない。そういう意味でも活動休止宣言ってのは「またいつかやります、いつかはわかりませんが」という感じがどうしてもしてしまって煮え切らない。活動休止するならどのような状態になった時に再開するのかを明記しておいてくれたらわかりやすくていいのではないか。「メンバーが脱退したので新しいメンバーが決まったらやります」とか「金がなくなってどうにもならなくなったら1回だけやります」とかいう具合に。

そうやって考えていると、解散後の再結成と活動休止からの再始動の違いがどんどんわからなくなってしまったよ俺は。ごちゃごちゃ屁理屈を書いているだけみたいになっているが、要するに俺が言いたいのは解散とか活動休止の知らせってのはいつだってなんか寂しい気持ちになるよなってことだ。好きなバンドからの大事なお知らせが解散や活動休止だったらただただ寂しいのである。寂しい気持ちにさせないで欲しい。そんなお知らせはされたくもしたくもない。我儘な話だ、愚痴みたいなもんか。

自身の所属するバンドLOSTAGEに関してはメンバーともたまに話すが、今更解散してもそのほうが面倒くさいので解散しない。ライブやリリースのペースに関しても疲れたらペースダウンさせる。個々のメンバーの生活リズムに合わせてバンドの歩幅を合わせていく感じだ。自分たちのペースで続けるために休憩しながらやる。音楽、特にバンドなんかそんなに無理してやるものでもなかろう。それでステージや作品で本気の何かを出し続けられたらいいなという感じだ。生ぬるいことを言っている気もするが、今の俺はそれでいい。

でも止むを得ない事情ってのもあるんだろうな。いろいろあるよな、みんな。


TheSpringSummerから去年夏のメンバー脱退の話を聞いた時もやはり寂しい気持ちになった。それでも残ったメンバーはバンド続行の決断をしてマイペースではあったけどメンバーを探しながらスタジオに入ったりしてて、それから良いメンバーと巡り会いまたステージに戻ってくる。ええ話やないか、俺は嬉しい。ライブをやっていなかったこの1年の間にもメンバーとはよく会っていたし、何かあればいつも話を聞かせにきてくれていた。レーベル所属のバンドの後輩ってよりは、地元の友達みたいな感じだと思っている。友達が楽しそうにしているのを見聞きするのは良い気分だ。


嬉しいお知らせ、久しぶりのライブがワンマンっていうのもすごく良いと思う。TheSpringSummerが好きな人達だけが集まるパーティが1年ぶりにあるってなんかいいじゃないか。ドラムのコウが入ってからのライブはまだ誰も見たことがなくて、当たり前だが俺も見たことがない。なのでライブが良いのか悪いのかはその日にならないとわからない。わからないのにこんな楽しみなことなんて、なかなかないよな。いいよな、嬉しい。