アルパカス / BABEL

高知で活動するアルパカスが新しいアルバムが出来たので、と店に送ってくれた。
タイトルは[BABEL]西洋医学の解剖図のような人間の横顔の頭の上からバベルの塔が生えている。怖いジャケットだ。元々皆同じ言語で意思疎通していた人類が神に近づくため超デカイ塔を作ろうとして神の怒りに触れ、怒った神様は人類がバラバラの言語でしか話すことが出来ないようにして塔の建設を中断させたっていう伝説、バベルの塔。それが頭から生えてる、怖いよ。個人の思想の中にもそういう塔を立てたいっていう願望欲望ってあるのかもしれない。なんでも出来るようになりたいとか。そういう皮肉が込められたジャケットデザインなのかどうかは知らんけど、デジパックで作ってあって気合いが入っている、シュリンク包装されていないのでおそらく自分でOPP袋に袋詰めしてるんだと思う、全6曲入り。音の方は前作hinotoriよりもモダンな質感、よりとっつき易い音像の印象。アルパカスはライブもそうだけど兎に角勢いがあるので、聴いていてスカッとする。3ピース、ギターボーカル、歪んだギター、絶叫、畳み掛けるドラム、指弾き連射ベース、ダークで小難しい歌詞、不協和音。JESUS LIZARDとCOWPERSの演奏を足して割ったような、声は少し甲高く叫びが突き刺さってくる、たまにシンガロング。
THROAT RECORDSにて取り扱いあり。