吉村秀樹会〜東北編を終えて

先日、石巻〜大船渡〜宮古吉村秀樹会でスターベムズ日高さんとバンアパ荒井さん、それにパンク写真家菊池さんと一緒に三カ所弾き語りで同行させてもらってきた。三カ所とも初めて行く場所だったので、自分の事を知らない人がほとんどで、会場スタッフの方々やお客さん達、その場所での良い出会いが沢山あった。
結局吉村さんとは一緒にツアーで東北や北海道にいくことは出来なかったけれど、その時の縁でこうやってツアーを回れたことをとても嬉しく思う。

ささいな出来事がその後の大きな事件に繋がっている、そんなドラマティックで意外な展開がけっこうそこら辺に落っこちている事なんてザラにあることで、それを上手くキャッチ出来るかどうかがその人の力量だったりする。運だったり、才能だったりとか。

自分が引きのいい、そういう星の元に生まれたのかどうかはわからない。ただ、幸運なことに良い人達に、素晴らしい仲間達に出会う事ができた。10代の頃にバンドをやり始めて、今も仲間に囲まれている。本当に素晴らしい事だと思う。いつか自分がこの世から消え去ったら、あんな風に人の想いが集まる場所を作ることが出来るのか、なんてことを考えながら過ごした3日間だった。

吉村さんにもう会えなくてさみしい、そんなことばかり考えていた半年だったけど、このツアーでなんとなく区切りがつけられたような気がする。最終日明け方までバンアパ荒井さんと飲んで、彼も同じような事を話していた。俺らはこれからまだまだやる事があって、日々前進していかなくちゃいけない。なんか真面目くさって改めて言うようなことじゃないかもしれないけど。

「ありがとう、そしてさようなら、吉村さん」てやっと思えるようになった。



ツアー中にブッチャーズのトリビュートリリースの発表があった。俺らは拓人のたっての希望でJACK NICOLSONやらせてもらう、バンドやってる奴等ならきっと皆グッとくる最高の曲。もうすぐ録音に入るけど、凄く楽しみ。最高の曲だから、最高の演奏にしたい。

西宮のキンブラと選んだ曲被ったけど、キンブラも最高に人間臭い大好きなロックバンドだから、同じ曲やれて嬉しいし、負けないようにやらないとなー。