中野在籍最後のライブ、12月27日奈良ネバーランド公演についてのお詫び

27日の奈良ネバーランド、中野在籍4人のlostage最後のライブ。

最後だったから、ちゃんとやろうと思った。いつもちゃんとやろうとは思ってるけど、27日は特別な日で。
なんか前日のベアーズワンマンとかあって、疲れとかもあったと思うけど。

気合入ってた、いつもより。

ちょっと全体的にタイムテーブルより押してたから、セット全体の流れタイトにやろうと思ってて、演奏始まったらやっぱ声の調子とかちょっとあんま良くなくてヤバイと思ったらベースとか間違ってもうて、あぁ…どうしようとか思ってちょっと焦って。演奏始まって3分くらいでもういろんなことが頭のなかにブワーって溢れてきて、熱くなった。身体とか、頭の中とか。

中野辞めるってなって、そっから年内のライブのセットリストは基本的に俺大体決めて、それみんなで確認しながら直しながらやったんやけど、最後は中野に決めてもらおうって思って、奈良のライブのセットは中野が考えてきた。いつもとそんなに変わりばえのない最近のスタンダードなセットの流れやったけど、それでも中野が決めてきた、中野がいままで一緒にやってきた中で、これでやろうぜって思える曲でやりたかった。だから、どうとかそういうことじゃないかもしれんし、でもメンバーがそれわかって繋がってたらこの日はもうそれだけでいいと思ってた。

3曲目のRED演奏してる時くらい、泥酔した女がステージにいきなり中野の前くらいから上がってきて、何かわけのわからないことをしきりに言って俺らのほうに倒れてきた。曲が終わっても、なんか喚きながら俺と中野の間辺りでエフェクターとかグチャグチャに踏みつけてグラグラになってた。そんで俺、めちゃくちゃムカついたし、知らん女やったけどぶん殴ろうかと思って、でもやっぱ大事なライブやったし、そのために遠くから来てくれたお客さんとかいっぱいいたし、ライブも押してて、セットの流れとかあったし、ライブの雰囲気とか壊したくなかったから、スタッフの誰かがその女連れて出てくれそうな感じやったから、ほっといた。

多分前のほうで見てた人しかわからんかったかもしれんけど。それでステージにいた俺ら4人は、え…?ってなってた、どうしよう…?って。なんとかこっから挽回しようと思って、俺も適当にベースで音出して客席煽ったりしてみたけど、あんまそういうの得意じゃないし、これヤバイ、なんかもうアカンかもしれんて、そん時はなってた。一瞬の出来事やったけど。けっこう曲の繋がりとか、間とかデリケートなもんやしね。

それでそん時、中野が今まで俺が見た中で一番のタイミングって思うくらいの流れで決めてたセットの最後の曲と4曲目を差し替えてイントロ演奏を始めた。あんときの中野とか俺、震えるくらいカッコよかったな。こいつとやれてよかったな、嬉しかったな、ってめっちゃ思った。最高って。
こんなこと説明無かったら、誰にもわからんことかもしれんけど。

あの日の演奏も歌も、全然良くなかったかもしれんし、もうそういうのはわからんねんけど。あの30分か40分の間にすごい色んな事考えて、説明出来んけど頭のなか沸騰しそうになって、んで4人のlostage終わった。終わったらもう俺、燃えカスみたいになってた。

そのことで怒ってるわけじゃない、それで入った士気のスイッチもあったから。ただの泥酔したお客さんなのか、熱狂的なlostage好きか、異常者か何者かわからんかったから、その女が。いろんな人いるし、バンドがその状況にうまく対処できたら、それでよかったし。

でも、そいつはお客さんでもなんでもなくて、前のメンバーの清水が連れてきた会社の上司やったって後で聞いて。それで俺今めちゃくちゃ怒ってる。ライブの後にそれ聞いて、そっからもうずっと怒ってる。そのこと考えたらイライラして、ほんまに。チケットも買わずにゲスト枠で入場して泥酔してステージに上がる女とそれをほっといた清水に怒ってる。多分あいつは俺らのやってきたライブとか、作ってきた音楽とか全然知らない、好きでもないし、思い入れもない。ただ酔っ払って、邪魔して、帰っていった。俺はあの女の名前も知らん。俺とか俺らが怒ってる事も知らんやろうし、何も考えずに普段の自分の生活に戻っていった。

交わることのない自分じゃない誰か他人の生活がたくさんあって、お互い干渉せずに、平行線で続いていく事とか、そんなものは世の中に溢れ返ってる、それにいちいち腹立ててたらキリないのはわかってるし、それで当たり前やと思ってる。自分の価値観を押し付けようとも思ってない。
けど、あの時あの場所に集まって、中野がlostageでギター弾くの最後やからって飛行機で九州から来た人にも俺会ったけど、そういう人達、そういうチケットを買ってくれて、それはそんな高価なもんじゃないし、人によって価値もあるかどうかわからんけど、それを大切に思ってくれて、楽しみにしてくれて、集まってくれた人達に、自分の貴重な時間を割いてくれた人達に、謝罪して欲しい。俺達じゃなく、フロアに集まった全てのお客さん達に謝罪して欲しい。でも、もうそんなこと出来るわけない。あの時集まった人達の生活が同じように交わるタイミングは二度と来ない、何にでも言えるけど、同じ時間は二度とない、奇跡の確率で人と人の生活が交わるのは多分考えたら誰にでもわかると思う。

あの女を連れてきた清水雅也は、一般常識として泥酔している連れのケアをするべきだったし、演奏を邪魔しようとするのを何があっても止めるべきだったと思ってる。そんなものは、普通に考えたら当たり前のことやと思うけど、たぶん清水はそういうのわかってなかった。直後の曲間のタイミングで何食わぬ顔で客席から野次を飛ばしてた清水は、色々反省したほうがいい。俺が何をした?とか言ってる場合じゃない、何もしなかった事がそもそも問題になってる。元メンバーだったら、余計にわかるはずやと思うし、わかってほしかった。
あとあの女は多分これ読んでないと思うけど、もし連絡が取れるなら直接、事の重大さを俺が1から説明するから、一回俺んとこ来い。
酔っ払うのもいい、野次も歓迎する。でも今言ってるのはそういうことじゃない。

これ読んで嫌な気持ちになる人も多分いる、その場にいなかった人には何も伝わらないかもしれない、そのことは謝る。申し訳ない。
個人的な事過ぎて、人に迷惑をかけたり、傷つけたりするかもしれない。そのことも謝る、本当に申し訳ない。
誰かを攻撃するために書いたんじゃない。共感もなくていい、コメントとかも要らない。俺こんな悔しい思いしたことない。誤解されても、嫌われてもいい。こんなことブログに書いてること自分でもどうかしてると思う。大人気ないし、本当にどうでもいいことかもしれない。


でも、2009年12月27日はlostageにとっても、俺にとっても、会場のみんなにとっても特別な日だった。


ただ、みんなに対して謝ってほしい。
このブログを媒体としてでしか、それを伝えられないことを恥ずかしいと思ってほしい。

泣き寝入りしていい問題じゃない。



今、当事者達に謝罪を要求する連絡をしてる。きちんとした連絡があり次第、ここに載せる。