いわきソニックでのライブの翌日、宿泊先から高円寺のいつもお世話になっている滞在先へ移動。特に何をするでもなく就寝午後9時。
そして26日渋谷クラブクアトロ、lostage GO TOUR ファイナル当日。
午前中からの機材搬入はスタッフに任せメンバー14時入り。
言うまでもなくこの日はツアー最終日、メンバーはじめスタッフの気持ちの入りようもいつもと少し違います。
16時頃から入念にサウンドチェック、完全にワンマンなので機材はセッティングしたまま開場〜開演を待ちます。
19時半を10分おして開演。
SEのSPEEDKING/GET THE DOGSが流れ本編はこのツアーで1曲目の定番となった、サーカスから。
そこからはもう無我夢中でした。あんまり細かい事は覚えてません。
MCでは中野も言ってましたが「便器に狙った小便がまともに入らない」くらいメンバー皆緊張していたと思います。…岩城は「みんな緊張しすぎ」と滅多にないMCで話していましたが、そのマイクを持つ手は震えていました。今回のツアー観客最多動員、もちろん今までのツアーの中でも一番でした。クアトロクラスのライブハウスで沢山のお客さんの前で演奏する機会は今までもありました、ただこの日演者はlostageだけの特別な夜です、今までに何度もあった誰かのオープニングアクトやゲスト出演とは違う、特別な夜でした。
ライブの出来がどうだったか、曲目が何だったか、今となってはもうどうでもいいような気がします。
この日会場にいた友人や関係者にライブの後「今日よかったよ」って言ってもらえたこと、たくさんの友人から終演後「今日よかったよ」って感想のメールをもらえたこと、今まで全然褒められたことなかったけど中尾憲太郎に「今日は言うことない」と言われたこと、この3年間トイズファクトリーでlostageを担当してくれていたディレクター町田雄平はじめ会社の人達に「ありがとう」と言ってもらえたこと、ツアーで各地世話になったイベンターや友人、バンド仲間から「今日は現地に行けないけど、ファイナル頑張って。ツアーお疲れさま」と言ってもらえたこと、そして何よりあの場所にいた沢山のお客さん達の喜んでいる顔が見られたこと。それが全てです。
想定外の3度目のアンコール、涙が止まりませんでした。感動しすぎて涙腺が決壊したんでしょうか…すいません、歌もろくに歌えなかったけど、我が人生最良の日が最後の曲「海の果実」で幕を閉じました。
会社との契約の話、これからのlostageの活動の事。
色んな障害が今までもあったし、これからもあると思います。
でもlostageの音楽があらゆる壁を越えて、皆の心の中に在ることができた瞬間を俺はステージの上で見ました。今までやってきたことが間違ってなかったと、不安になったことは何度もあったけど、心から思えた瞬間でした。
メジャーでもインディーでも自主でも何でも、俺たちはもうどこへいってもやっていけます。いけるとこまでいくつもりです、目下目標は2009年6月26日の渋谷のクアトロより良いライブをすることということにしときましょうか。もっとデカとこでもやるし、行ったことのないとこにもいきたい。まだ見たことのない景色をみてみたい、といつも思っています。
音楽とそれを求める人の心。
それだけあれば、皆が1つになれるという事がやっとわかりました。やっとです。
まだまだ、わからないことばっかですけど。
あそこにいた人も、来たかったけど来られなかった人も、みんな、ありがとう。
多分一番感動をもらったのは俺でした、すいません(笑)。
これからまだ続く人生、もっともっと感動していきたいと思ってます。
最高の夜を、ありがとうございました。