マスタリングとジャケット素材

今日はエンジニアKC君からアルバムのマスタリング最終チェック用データが送られてくる日だったので、それが来るのを待ちながら仕様を変更したケースと盤面のデザインの続き(店の仕事しながら)。

ここがこう重なって、この部分の素材がこれだから透けて見える部分はこうなって、固定するためにこれを使ったらこうなって、とかプリンターから仮出力した紙を切ったり貼ったりしていたら、何を作っているのかわからなくなってきた。だが楽しい。

今時こんなところに時間割いて非合理的っつうか、でもこういうプロセスが無くなったら何処に楽しみや喜びを見出せばいいのかわからない。レコードにしてもそうだが、音楽を届けるための入れ物を作るのであれば丁寧にやらないといけない。でないと中身が嘘になってしまうと思うから。なんでもかんでも合理主義で簡略化していいわけではない、データに変換出来ないものがある。これがなかったら自分はこんなにバンドを続けられなかったと思うのだ。時代がどうのこうの言う前に、やることちゃんとやってんのかっつう話である。もちろん、自戒も込めて言っている。

 

ジャケットの方のデザインに盤面の文字配置を合わせるのに手こずっているところ。

既成のフォントも使うが、大事なとこは手描き素材からスキャンする。

ボツになったジャケット案の一つだった旅する蝶こと"アサギマダラ"のモチーフをCD封入物に転用。

 

そうこうしていたらKC君からマスタリングの終わった出来立ての音源が送られてくる。とてもいい出来である。とにかく鳴っていて気持ちがいい作品になった。メンバーからも「これは売れたな」というコメント(毎回言っているが)を頂戴し、ひとまず音源の方は完成。一晩寝かせて明日もう一度皆で確認してからマスターディスクの作成へ。

 

中身は最高、パッケージも最高でないと。

 

このプラスチック製CDケースの呼称”ジュエルケース”、名付けた奴のセンスよ。

 

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