4枚目のアルバム

アルバム収録予定の曲がそろそろ出揃ってきた。

目標は9曲入り、去年の11月からやり始めて、よくこれだけやったなと思う。誰も褒めてくれないので、自分で褒めとくわ、とりあえず。メンバーも俺も、よく頑張った、えらい。

今のところ、レコーディングに向けての作業は順調。

昨日も1日で1曲、手をつけはじめた曲が、なんとか形になった。大まかな骨格にこれからどう肉付けしていくか、あと要らないところを削っていくか。3人でしかやれない事、表現力、演奏スキル、バランス、その他いろいろ。目標というか、作品の全体像が少しずつ具体的になってきた。

たった3分か4分の曲の事を、演奏しているときも、それ以外の時も、生活のほとんどの時間を費やして、考えて、のめり込んでいく、この感じは何物にも代えがたい感覚。最初は小さなアイデアが徐々に1つの曲として形になってきて、それが動き出して…生命を与えられると言っても大げさじゃないかもしれない。演奏を繰り返していると、頭の中のどこか、小さな部屋のような場所でそれがいつも聴こえてくるようになる。いくつもある選択肢の中から選び出した答えを当てはめていく。うまくいかないこともしょっちゅうあるけど、それが形になって、人に伝わっていった時の感動。あれは、一体なんでしょう、わからんけど。
自分の音楽的な向上心とか、政治的な野心とかそういうのももちろん原動力になってるけど、一番大きいのはそれだと、今は間違いなく思ってる。その感動。あとはオマケみたいなもんで。そういうのはやっぱりいろんな人に会って教えてもらった、今までやってきた中で学んだ一番の出来事だった。公衆の面前でオナニーしかしてなかったところから、こうも変わるのかと、自分でも驚いてる。最初は客の事なんかどうでもいい、自分がいいと思えばそれでいい、と思ってた。そっから始まってる、だから余計にそう思う。

たった3分やそこらの曲1つで、誰かの人生が変わるかもしれない。責任重大。
音楽がないと生きていけないとかっていう謳い文句は、ナンセンスやと思うけど、なかったら全然面白くないもの。やっぱ面白いほうがいい。

面白いこと。なかったら、自分で面白くするしかない。

ブルーカラーがどうとか、レベルミュージックなんとかとか、そういうのはよくわからんけど。普通の生活を営む人達が集まって、でも普通じゃない何か、面白いことをしたいと思う。自分の生活を変えてみたいと思う。ここから抜け出したいと思う。感動が欲しいと思う。誰かと繋がりたいと思う。
それって音楽のことだけじゃない。人が生きていく上で、きっとなくしてはいけない、大切な気持ちだと思う。

今この瞬間も、同じ3分間のポップソングに情熱をかけ、スネアとキックのコンビネーションを、ギターのコードの運びと響きを、ベースの弦の振動と躍動を、パズルのように並ぶ言葉の組み合わせの事を考えているメンバーがいることを心強く思ってる。そして、それを楽しみにしている人がいることを誇りに思ってる。

年末年始、休みがなさ過ぎて頭がバカになってきた…(笑)、そんな時、正気を保つための特効薬は音楽しかない。

NO LIFE NO MUSIC

いいじゃないか!


かっこいいアルバム作るぞー。

みんな、楽しみにしてて。