近況報告


11月も、もう終わろうとしてますね、寒くなってきました。

メンバー脱退の発表があってから少し時間がたって落ち着いてきたような、そうでないような。いい加減ブログもちゃんと書かないと、何やってるかわからなくなってしまいますね。

残り年内は6本のライブ(名古屋、新代田、仙台、いわき、大阪、奈良)です、中野在籍のlostageのライブ。
お時間ある方は是非、現メンバーでのライブ見届けにいらしていただけたら、と思います。中野と一緒にやったのはまる2年くらいでしょうか、長いような短いような、色々あったようななかったような。面白い作品も一緒に作れたし、ライブもツアーも充実した時間を一緒に過ごせたこと、うれしく思います。

なんかやっぱり寂しいといえば寂しいし、センチメンタルな気分にもなりますが、これからお互いの身に起こる出来事が楽しみだという気持ちももちろんあって、それはそれで期待してます。自分にも中野にも。

脱退の申し出があったのが先日の梅田シャングリラの後のスタジオ作業のときだったので、11月10日前後くらいだったでしょうか。

急な話だったので、びっくりしましたが、本人はもちろん前々から考えて出した結論であったと思うし、「やめる」という結論を出してきたメンバーを引き止めるだけの器量のデカさみたいなもんも持ってない俺は、というか俺らといったらいいのかわかりませんけど、「わかった」としか言いいようがなかった、そのことに関してはなんとしてでも引き止めて現メンバーで継続するべき、という周りの意見なんかもあったんですが、自分としては後悔してません。バンドという集団の一員である前に、一人の人間で、個人の意思を尊重…とか言うとまた大袈裟かもしれませんけど、するために。
やりたい事をやるためにやりたくない事ももちろんやるし、面倒なこともたくさんありますし。でも目的があっての集まりです、4人もいい歳したオッサンが集まって長く一緒にいたら、そりゃ考え方もズレてきますし、摩擦も起こります。それぞれの音楽の趣味、嗜好、価値観だってもちろん違う。それをぶつけ合って、すり合わせて日々一つの目的に向かっていってるわけです。妥協とは違いますよ、なんていうか原子力発電みたいなもんかな。個性と個性の化学反応で起こす熱みたいな…、こう書くとかっこ良いのか悪いのかわかりませんけど(笑)。だから熱量が増えるとやっぱり個々の負う負担もデカくなるような気がします。

ぶっちゃけ、中野がなぜやめるのか、俺はよくわからない。真意は、という意味ですけど。

脱退の申し出があったスタジオ作業時、「合わないから」(合わないっていうのは俺とです、この日記書いてる俺のことね、音楽的にも性格的にもバンドのやり方にしても、いろいろあったと思うし、あって然るべきだと思うし)と言われたときは「うーん…」てなりましたし、俺としてもやっぱりそんな簡単に人間を変えることもできないし、「じゃあ、お前に合わせる」っていうのもなんか違うと思ったし、やっぱり「わかった」としか言いようがなかった。

俺ね、普段は適当なことばっかり言ってるし、いい加減に生きてるけど、バンドの事になると無駄に熱くなるというか、すぐ感情的になるんです。で、暴走したり、意見がとっ散らかったり、自分勝手だったり、そういうのいっぱいあるんですね。弟には日々散々怒られてますが、言い方が悪かったり、急に機嫌が悪くなったり。周りに迷惑めっちゃかけてる、自覚もあるつもりですけど、そうでもないみたい。

別にそれが原因でどうだった、とか今の心情を吐露してどうのこうのとか、そういうことじゃなくて。ただ、なんとなく有耶無耶にされがちなこういうメンバー脱退の経緯というか、それに纏わる自分の考えみたいなのをまとめておきたいと思って、書いてる。

そう、それで自分にとってやっぱり何が一番大きかったかっていうと、やっぱり「やめる」って彼が自分で決めてきたってことですね。
決める、選択する、それってやっぱりどんな決断にしても選択にしてもエネルギーを要することで、それがすごく重要だと思うんです。それをもう選んだ後だったっていうことです、この場合。だからそこにメンバーの意見の介入する余地はもうなかった、としか言いようがない。

でも、真意はわかりません。今だけじゃなくて、他人の考えてることの真意なんかわかりません、わかるわけない。

あらゆる人間関係の中にあるグレーゾーンは双方の勘違いとか思い込みで成り立ってて、それを少しでもわかりやすくするためにいろんなものを人間は使う。言葉も、音楽も、写真も、絵画も、みんなそう。そのよくわからない領域を俺、無視しないことが大きなテーマとしてあって、漠然とですけど、そういうの。理解したり、されたり、そういう気になったりなられたりすんのはほんとに嫌なんですけど、勘違いとか思い込みなんかがほとんどの、そういう中でたまにパズルみたいにピタッとはまった感じがするときがある。それこそ勘違いかもしれませんけど。そういう感じを音楽とかバンドに求めてるのかもしれない、俺。

なんかね、何言ってるのかよくわからなくなってきたけど。

そう、だから中野の中で終わってしまってたんです、申し出を聞いた時には。やっぱ、悲しかったよ。それは。
実際「またか…」とも思ったし、「なぜ、今なんだ…」とも思ったし、「俺と合わないって…俺か…原因…」とも思ったし、まあショックでした、そのときはね。当たり前ですけど、メンバー脱退とか慣れるわけないし。

その時「lostageのギターは俺じゃなくてもいい、このまま続けても次いい音源作れると思えない」って中野は言ってましたけど、そんな事ないでしょう、ていうかそんな事言うなよ!!…この2年間は、今の中野含む4人でしか出来ないことをやってきた自信めちゃくちゃある。でも、そう思えないバンドやってても仕方ないとも思う。このまま続けてたらいいアルバム作れなかったでしょう。やっぱ良いアルバム作りたいし、ライブもそうですしね。そのために集まってるわけだから。

で、脱退が決まったわけですよ。




↓オフィシャルにもあった、これね


■皆様へ大切なお知らせ


いつもlostageを応援してくださっている皆様へ、大切なお知らせです。
この度メンバー中野博教よりバンドを脱退したいとの申し出があり、メンバー、スタッフとで話し合いを行った結果、
中野本人の申し出を受け入れることを決断致しました。
現メンバー4人での活動は年内のイベント出演をもって終了致します。
いつも応援して下さっている皆様には、このような突然の発表になってしまい、多大なご心配、ご迷惑をおかけした事、心よりお詫び申し上げます。
今後ともlostage、それから中野博教の新たな活動にご期待、応援を頂ければ幸いです。
よろしくお願い致します。



オフィシャルでの発表がありましたが年内の活動をもってlostageを脱退する事になりました。
約2年間、様々な人に支えられてここまでやれたと思っています。
色々あったけど、lostageに参加できて光栄でした。これからはもう一度自分なりに音楽に向き合いたいと考えています。
今まで応援してくれたファンの皆さんどうもありがとう。
これからもlostageを宜しく。
中野博教



突然ではありますが、年内のライブをもちまして、
lostageから中野博教が脱退する事になりました。4人で話し合い、お互いに別々の道へ進むことを決断いたしました。
今後lostageは、五味岳久、五味拓人、岩城智和の3人で継続し、活動致しますので今後も変わらぬご支援を頂けたらと思います。
今後の活動の予定につきましてはHP、個々のブログ等で追って発表させて頂きますのでご期待下さい。

lostage 五味岳久 五味拓人 岩城智和




形式的な脱退決定の事後報告といったところでしょうか。
礼儀というか、こういうの大事です。でも、これだけじゃ、何もわからないし、伝わらない。
バンドなんてそんなもんかもしれませんけど。

俺が好きなバンドがいきなりこんな発表したら「なんでじゃ!!おい!!責任者出て来い!!!」ってなるもの。…ならんか(笑)。わからんけど。でも、何があったんだろう?って思うと思うな。

でも、決まってしまったからね。こういう形で発表することになりました。

心配、迷惑かけた方、ほんとにすいませんでした。なんか申し訳なかった、すごく。


それから何やってるかっていうと、毎日スタジオに行ってる。
4人で、3人で、2人で、1人で。とりあえず毎日スタジオにいって何かやってる。4人の時は年内残されたライブを今できる一番良いものにするためのスタジオ作業。3人〜1人のときは来年からの活動のためのスタジオ作業。後ろ向きなことは何一つやってない。
毎日バイト行って、スタジオ行って、しんどいっちゃあしんどい。俺一体何やってんだ…って思うときもある。でも、やることがいっぱいあって、目的もちゃんとあって。それってすごいと思う。なんか、すごい。何のためにやってるかなんて考えてる暇もないくらい、やることがある、やるしかない。それってすごいことだと思う。大谷さんも「脳には〜」のライナーノーツで書いてくれてましたけど、業ですよ、これもう。ただひたすら、何かやってる。何も出てこないこともあるし、出来るときはどんどん出てくる。どうなってるか、よくわからないけど、とにかくやりまくってる。全身がヒリヒリするくらい、やってやってやりまくってる。疲れるけど、疲れない。脳からなんかドロドロ出てきてる、ずっと。

3人で作った曲まだ2.3曲しかないし、既存の曲のアレンジもまだ全然出来てない。何も無いような状態、今。まだ生まれる前の赤ちゃんと一緒、お母さんのお腹の中にいる。
でも、ちょっと手応えはあるんです。だから多分、大丈夫。なんとかなる、なんとかする。
来年春になる前に、3人でステージに立って演奏するのを、俺は今想像してドキドキしてて、3人で作ったアルバムをみんなが聴いて感動してるのを想像してドキドキしてる。それが実現したら、俺多分泣いちゃうね、号泣ですよ。なんか、いいじゃないですか。そういうの。


音源のリリースが決まってからの脱退決定だったので、リリース自体白紙になると思ってた。

ライブももうしばらくは出来なくなると思ってた。


3人でまだ続けるって決めて、それでも「じゃあ、予定通り音源出そう」って言ってくれたアボカド斉藤氏はじめスタッフの皆、来年のライブも予定通り続行!の舵を取ってくれたA-T FIELDブッダ前田氏、何があってもバンドの事を最優先して行動を共にしてきてくれたライトエージェント正樹氏。他にも、メールや電話をくれたバンド仲間、関係者の皆さん、3人でどうなるかわからんけどブッキングしたい、イベントに誘いたいと言ってくれたライブハウス、イベンター、スタッフの皆さん。
なにより、これからも3人と中野を応援しますというエールを送ってくれた、ここを見てる、そして、ライブハウスで会う、あなた達。

ほんとに、ありがとう。感謝してます。

メンバーは減りますけど、lostageはみんなの気持ちを背負って、100人編成くらいの勢いでこれからも続けます。


よろしくおねがいします。


ちょっと、長くなったな、やっぱり。しかも湿度と温度高いね…(笑)。
なんか勢いと主観で全部書いたから、うまく伝わったかどうかわからないですが…。


そんな感じです。最近。