18/02/01 壊れそうなものたち

昨日、近所のレコードやCDも取り扱っている喫茶店Pleased to Meet Meの島田君が来店。いつものごとく2人でコーヒー飲みながら最近あったこととか今読んでる本の話とかとりとめのない話をしていると女性のお客さんが1人で来店、神妙な面持ちで「ハンバートハンバートって知ってますか?」何事かと思い事情を聞くと、昨日梅田のクアトロであったらしいハンバートハンバートのライブのチケットを2枚知り合いから譲り受けて自分はライブに行くが一緒に行く人が直前まで見つからず、チケットが無駄になるのはもったいない、レコード屋に行けば誰かライブに興味のある人の手に渡るのではと思ったそう。
俺の知り合いに好きそうな奴がいるので連絡みたものの連絡が取れず、そうこうしているうちに彼女の方で行く人が見つかり解決。料金は要らない、ただチケットを無駄にしたくない、とのこと。なんていい人。自分のライブのチケットがこんな気持ちで人から人の手に渡って、会場にたまたま縁のあった人が辿り着いているかもしれないと思うと少し感動すらした。チケットの高額転売問題とかも小耳に挟むけど、そういう輩ばかりでもないようです。人探しのきっかけにと、うちのレコード屋を選んでもらえたのも改めて店をやっててよかったなと思った出来事でした。店ではレコードを売っていますが、人の気持ちや想いがやり取りされるような場でありたい、お金では買えないものたち。

夕方頃、TheSpringSummerの佐々木が来店。いつも連絡なく突然来るので夜やろうと思っていたことの予定が大幅に狂う。で、わざわざ大阪から来てもらって俺も嬉しいので店を閉めてから弟の店Kore Karaへ。あいつの店が出来てから、あそこに行き過ぎている気がする。いつ行ってもいる常連さんなどもいるので、いい店なんだと思う。食事に来ていた他の友人も交えての飲み。TheSpringSummerは現在新曲を作って、ライブ活動の再開に備えているとのことです。まだ聴かせてもらってないけど、楽しみですね。

飲んだあと店に戻り、酔っ払っていたのかなぜか店のトイレのドアの経年の積み重なったくすみというか汚れが気になりだし、夜中にペンキを塗る。綺麗になったとは思うが別にやらなくてもいい仕事だったかもしれない。店の入っているビルは築何年か不明だが、かなり古い建物なので色んなところが壊れたり汚れたりしている。雰囲気のあるビルでとても気に入っているし、日々の手入れで過ごしやすい空間を出来るだけ維持したい。楽器なんかもそうだし、普段着る服やレコードとかも、汚れてボロになっているけど大事に使われてきて今もその機能がきちんと残っているものがとても好きだ。リサイクルショップや中古レコ屋、古本屋古着屋なんかに行って商品を眺めていると、そこにそれが辿り着くまでの時間の流れや人との関わり方なんかも感じられていい。ドアのペンキを塗り終え、少し店で音楽を聴いた後、片付けて帰宅。

今日は午前中からLOSTAGEスタジオE♭にて練習。弟が店を始めたので店の営業時間に合わせて、練習が去年の秋から午前中になった。それまでは夜やっていたので慣れるまでなかなか集まるのだけで難しい、練習日程を間違えたり集合時間に遅れたりしてしまう。まだ慣れないがそのうち慣れてそれが当たり前になっていく。いつもバンドの練習をやっているスタジオE♭はドラムの岩城が店長をやっている、LOSTAGEは結成以来ずっとそこで練習している、今は週2回集まって。ライブの多い時や都合の悪い時は日数が減ったりもするけど、3日に1回はここ16年くらいずっと顔を合わせていると思うとなかなかヘビーな気持ちにはなるな。1人は同い歳のオッサン、もう1人は弟でオッサン、そして俺というオッサン。前日弟の店で飲み、翌日朝から岩城のスタジオで練習、その後自分の店に出勤。