18/05/27 The Messthetics 〜 fugazi 〜 bloodthirsty butchers

今度30日に奈良のNEVERLANDにアメリカはワシントンD.C.からThe Messtheticsがツアーでやってくる、久しぶりの我々LOSTAGE企画[SHOWNEN]、共演は我々LOSTAGEと京都/大阪を拠点に活動するbedだ。LOSTAGE企画と銘打っているがThe Messtheticsのジャパンツアーの奈良編のサポートを我々LOSTAGEとbedでやらせてもらうといった方がわかりやすいだろうか。The Messtheticsのことを知らない人も多いと思うので少し説明を、平日のイベントなのでこれをきっかけに少しでも興味を持ってライブ会場に足を運んでくれる方がいればありがたい。

まずはYouTubeからDischord Recordsのチャンネルにアップされているライブ映像

知ってる人は知ってると思うが、fugaziのリズム隊Joe Lally(ベース)とBrendan Canty(ドラム)に同郷ワシントンD.C.を拠点に活動するギタリストのAnthony Pirogを加えた3ピースのインストゥルメンタルロックバンドである。

どちらかといえば新しく出てきたバンドというよりfugaziのメンバーの在籍するバンドとして来日が話題だ。〜をやっている人の別の活動という話題が先行してしまうのは良いのか悪いのかはわからないが、fugaziといえば80年代の終わりから2000年代頭にかけて地元ワシントンD.C.を拠点に全世界のpunk/hard coreシーンを牽引した伝説のバンドである。punk/hard coreだけでなくアンダーグラウンドかつDIYを貫いたバンドのスタンスや活動、彼らの運営するDischordレーベルの存在はバンドや音楽というジャンル以外にも、多方面に大きな影響を及ぼしたはずだ。そのメンバーが在籍するのだからfugazi云々の話題が先行しても仕方がない。ベースのJoeは何年か前にもソロ作品を携えてバンド編成で来日し、大阪CONPASSで共演させてもらったがレコードを持っていってジャケットにサインをもらった。今でも大切にしている。

fugaziの音を初めて聴いたのは15年くらい前、当時lostageでギターを弾いていた(現在CARDギター担当)清水の家で暇な日に2人で遊んでいた時だった。今考えると暇があってもメンバーと2人で遊ぶことなどまずないので、よっぽど暇だったのだろう。その時にFurnitureの7インチを聴かせてもらったのがfugazi初体験だった。最初は難しい音楽だなと思ったが、それまで聴いたことのあるどんなロックバンドの音とも違って聴こえた。それから気になってアルバムを買い集めて聴くようになった。その頃のlostageツインギターの4人編成だったので楽曲の構成やギターアンサンブルの参考に熱心に聴き込んだ、多分今までの人生の中で一番音楽を純粋に聴きまくっていた時期だと思う。
出会うのが遅かったのでfugaziのライブは観たことがない、語り継がれる数々の逸話や映像作品[INSTRUMENT]からなんとなく伝わってくる雰囲気(当時はまだ日本語訳されていなかったが最近日本語字幕付きで劇場公開された→こちら)そして録音作品から伝わってくる何かを自分なりに解釈しながら想像を膨らませたりしていた。今でもよく聴いているし全く色褪せていない。活動を休止した今もなお、圧倒的に唯一無二で孤高の存在感を放つバンドだ。

そのfugaziのメンバーが2人も現在在籍するバンドのツアーである、しかも奈良に来るのだ。清水の部屋で7インチを聴いてた頃の自分に教えてあげたい気分である。俺のジャズベースもギターの拓人がリッケンバッカーをメインで使っているのも、ドラムの岩城のスネアが深胴なのも少なからずfugaziの影響下にあるのである。地元奈良を拠点に自身のレーベルを運営しながら活動を続けているのも、彼らの存在がなければ今とは違ったものになっていたかもしれない。そのバンドのメンバーがNEVERLANDに来て演奏することになったのだ。fugaziのJoeとBrendanが一目置いている地元のギタリストAnthonyを引き連れて奈良に来るのだ。縁とは不思議なもの、バンド続けててよかったと改めて思う。

結局fugaziのことばかり書いてしまったが、言いたかったのはそういうことではない。音楽はそこに至る背景というのが大切だったり面白かったりする、知れば知るほど聴こえ方も変わってきたりするのだ。会場にはそれぞれの思い入れを持ったお客さん達が集まってくれると思うが、自分も自分なりの思い入れを持って当日のライブを楽しみサポートの役割を全う出来ればと思う。そして自分達も同じように人の気持ちが積み重なっていくようなバンドになれたらと思っている。

県外から電車などで来られる方もいると思うので先に当日のタイムテーブルを公開しておく、仕事終わりや終電の時間などもあると思うので出演順はThe Messtheticsに真ん中に入ってもらい、少し長めに演奏してもらえるようにしてある。この日と同じライブはもちろん二度とない、大切な1日であることには変わりないがLOSTAGEやbedは年中ライブをやっている。少し見切れてしまったとしても、そういった平日のライブの状況込みで楽しんでもらえたら何よりだ。


19:00 OPEN

19:30-20:05 bed
20:20-21:10 The Messthetics
21:25-22:00 LOSTAGE


ライブ詳細
http://lostage.co/



BGM : bloodthirsty butchers / birdy
いいちこでウーロンハイを作って飲んでいる、美味くもないし不味くもない。悪い大人の手本について、ぼんやり考えている。人づてにしか聞いたことがないfugaziが昔来日した時のツアー、bloodthirsty butchersとの共演。どんなライブだったのだろうか。


こないだzirconiumのハセガワさんとbedの山口くんと梅田のハードレインでやった弾き語りのイベントの時に歌ったブッチャーズのサラバ世界君主、ハセガワさんが気を利かせて今日アップしてくれた。この曲はこの歌では物足りない気もするが、気に入ってよく歌っている。好きな歌だから歌い続けたい。