18/02/22 blum&Bob Paulsen

以前日記にも書いたが店のカウンター部分がアンプであったものを「この無駄が良い」とか意味のわからないことを考えていても不便でしかないので作り直すことに。
今日は平日で来客も少なそうだったので午前中からホームセンターに木材買い出し。もとあったアンプを移動させたり木材を組み立てたりしていると、おそらくバンドをやっていそうな男性客8人組来店。間違いなく今日これから奈良でライブがありリハーサルの後に全員で立ち寄ってくれたという雰囲気を醸していたので「バンドの方ですか?」とこちらから話しかけてみる。予想的中、東京からツアーでやってきたblumとBob Paulsenというバンドのメンバーだった。全員でわざわざNEVERLANDから車で移動して来てくれたようだ。奈良のNEVERLANDからTHROAT RECORDSは少し距離があり電車だと一駅隣が最寄駅になる、車だと10分くらい。そんなに遠くない距離ではあるが、ライブ前のリハーサルの後にいちいち全員で移動するのは何かと面倒な距離だ。自分と面識があるなし関わらずこうやって時間を作って店に寄ってくれるツアーバンドがいるのは本当にありがたい。
blumとBob Paulsenのメンバーと店で少し話していると彼らとは初めて会ったはずだがその中にどこかで見たことのある奴がいた。東京でLOSTAGEがライブをする時に会場でたまに見かけるメガネの彼、いつだったかライブハウスの喫煙所で俺から話しかけたこともある。聞けばBob Paulsenのドラマーらしい、前に話した時はやっているバンドの話を聞かなかったので驚いた。最近損得勘定関係なしにがむしゃらにツアーをやっている若いバンドの人が近隣の大阪や京都だけでなく奈良にもツアーで寄ってくれることが増えたような気がする、今まで気にしていたなかっただけで自分が気づいていなかっただけかもしれないが。ツアーの流れで自分の店にも寄ってくれる彼らのようなバンドが奈良に来る理由に自分達の奈良での活動が何か影響しているとしたら、今までLOSTAGEを地元でやってきた甲斐もあったというものだ。とても嬉しい。
木曜で夜も店は暇そうだったので急遽彼らのライブを観にNEVERLANDへ行くことにした。平日のライブハウスのブッキングイベントということもあり来客は少なかったが両バンド共に熱のあるいいライブだった。このような日記を書くと歳上のオッサン目線、バンドの先輩目線、レコード屋のめんどくさい人目線、みたいなものが文章から滲んでしまっているかもしれないがそういうのは本当にどうでもいい。
何時間、時には何日もかけて機材と一緒に移動する。たかだか30分かそのくらいしかない持ち時間のライブに、それまでバンドで積み重ねてきたもの全てをそそぎ込む。それが終わればまた次のライブに向けて練習し曲を作り何か新しいことを始めたりする。義務でもなんでもないわけで、これをずっと続けていくのは普通の神経では不可能だ。無駄の多いやり方、生き方だと思う。馬鹿なのかもしれないが、そういう奴らが好きだ。
バンドをやりながら傍でレーベルを始め、店を始め、いつからかすぐに数字の計算ばかりするようになった。たまにウンザリし、たまに開き直っている。何様なのかと俺も思う。守りに入っている場合ではない。
次のライブはタイ、バンコクだ。旅行気分で少し浮かれていた。ロックバンドのツアー、死ぬ気でいこう。