フジロックフェスティバル2012出演を終えて

更新ご無沙汰してます、暑くなってきて夏真っ盛りといった感じですが皆さんお元気でしょうか。

今、熱海の祖母の家に来ているんですが、少し酔っぱらっていい感じになってきたので久しぶりにBlogの更新頑張ってみたいと思います。うまくまとめられるかは、わかりません。なにしろ酔っぱらっているので…笑。

ついこないだの29日フジロックフェスティバル最終日、午前10時20分。我々LOSTAGEは念願のフジロック出演を果たしてきました。多分バンドをやっている人は皆憧れの場所なんじゃないかと思います、もちろんそんなフェスなんかはFuckみたいな人もいるでしょうけど、それはとりあえず置いておきます…笑。俺は目標にしてたから、フジロック出演。

数多あるフェスの中でもなんとなく特別な感じがして、理由とかないんですが、だからいつか出たいなと思ってました。個人的には去年8ottoレッドマーキーのライブを観るために初めて行ったんですけど、現場の空気というか雰囲気がやっぱり、なんか良い感じ、だったんです。あぁ、こんなフェスもあるんだな、とただただ感動しました。

細かいこと言うと多分俺、所謂商業的なフェスというかそういうイベント全般あんまり好きじゃないし、行くこともあまりないんです、普段。超個人的な漠然とした好みの問題ですけど。当たり前の事だけど、運営に営利が無関係のイベントなんかあるわけないので、多かれ少なかれビジネスの部分てあると思うんですが、感覚的に金の臭いとか、業界人の馴れ合い感とか、そういうの感じてしまうとどうも居心地が悪いというか…なんかそういうメンドクサイ性格なんでしょうね。あんまり頭が良くないんでしょうか、わからないけど。ずっとそうでした、今もそうです笑。

フジロックがそういうのか、そういうのじゃないのか、それは俺も知りません。知らないし、正直どっちでもいいです。ただ、感覚的な話なので。いいなぁと思ったからやりたかっただけです。フェスがどうこうっていうより、普段のイベントでもブッキングでも大体そうです。なんとなくやりたかったらやるっていう感じで、今までずっとやってきたし。
話逸れましたが、やりたかった場所でやることが出来たんです。LOSTAGE、3日間あるフジの3日目最終日のレッドマーキー出番初っ端。朝です、10時20分。正直、人集まんのかよ!って思ってました…笑。

蓋を開けてみたら、満員御礼!
しかも自分達のライブで今まで体験したことのなかったお客さん達のウェルカム待機モード。ビックリしました。嬉しかった、ほんとに。手拍子、拍手、野次、声援にダイブ、全てが今までと違って見え、聞こえました。
みんな本当に楽しみにしててくれたんだなと、その時改めて気付いて、ここまでこれて、ここで演奏出来て本当に良かったなと思いました。
その後のライブ本番のことはほとんど覚えてません。目の前のお客さん達に求められるがままやったって感じでした。40分の持ち時間だったけど、一瞬で終わりました。
MCでも言いました、話すことを色々考えて臨んだライブだったけど、結局「ありがとう」の一言に尽きるというか、他に何も言うことないなってあの時心からそう思いました。なんか、それ以上俺のどうでもいい言葉で濁したくなかったというか、なんかそんな感じでした。

終わってからはメンバー3人とも、酔っぱらって道で寝てたり無茶苦茶でしたけど、最高のライブだったと思います。お客さんが皆本当に最高だったから、良いライブ良い時間をみんなで作れた、そう思いました。

1つとてもわかりやすいフジロックというトピックがあり、そこに向かってLOSTAGEのメンバーやスタッフ、お客さん達が皆高めていく。これ以上ないドラマがあったと思います。バンドの歴史も込み込みで、それぞれ個人個人の感情移入もピークだった。あれは魔法みたいなものです。

ただ、それを終えた今、達成感よりもこれからどうなるんだろうという不安…不安というと語弊があるんですが、何処に向かっていこうかという少し迷いのようなものを自分の中に感じてます。

なんとなくやる前から想像していた、やり切ってしまった感じというか。

今もう一度バンドを始めた頃、楽器を初めて触った頃、自分で曲を作った最初の頃に戻る時がきたんじゃないか、そんなことを考えます。

10年続けたバンドのフロントとしては頼りないかもしれませんが、そもそも自分にとってのバンドとかロックとか音楽とか、そういう事普段あんまり改めて考えたりする機会もそんなないので。

フェスなんかどうでもいい、世間の評価やCDの売り上げや、ライブの動員なんかどうでもいい。最初は多分そう思ってた。じゃあ何がやりたかったんだろうって、今考えたら、かっこいいバンドのメンバーになりたかっただけ、憧れてた自分のヒーローみたいになりたかった。最初は純粋にそれだけだった。

自分の中に生まれた「俺はこれをやってみたい」っていう気持ちを転がしていくっていう、誰にでも出来そうで、なかなか出来ないこと。

続けていくうちに、埃と垢にまみれていった。まみれて見えなく、聴こえなくなったモノがあった。外側とうまくやっていく術を身につけて、なんとなく疲れたり、妥協したり、そんなんを繰り返して麻痺していった。別に悪いことじゃない、そういうもんだろうって自分に言い聞かせながら。
俺はこのやり方で生きるっていう覚悟を決めたけど、同時にその裏にピッタリ張り付いた言い訳とか惰性とかも飼いならしながら、今に至ってるような気がします。

それをリセットするいい機会、ありがたいことにそれが出来るだけの条件がやっと揃った、ポジティブにそう考えようと今は思います。

丁度アルバムECHOESのリリースツアー中、まだ前半です。
フジでの経験をこのツアーや今後の活動にどうフィードバックさせていくか、またLOSTAGEはそれが出来るバンドなのかどうか。それを確かめ実践していくことが今の俺らのやるべきことなのかなと、フジ終わってまだスタジオでメンバーとも会ってないですが、思ったりしてます。

なんとなくLOSTAGEは一段落したように思われてるかもしれません。

でも本当はやっと始まったって感じなんで、その辺、誤解なきように笑。

今後ともLOSTAGEよろしくおねがいします。

あ、それと。フジロックは今度もっとデカいステージに絶対いきますんで。そん時はこないだの、こないだ以上の手拍子、拍手、野次、声援にダイブ。
よろしくおねがいしますわ…笑。




あの時のレッドマーキーにいた全てのお客さん達、バンドやスタッフの仲間達。そしてあそこにはいなかったけど、どこか遠くから想いを馳せてくれていた全ての人に、こころから感謝します。

ありがとうございました。