CD文化を再考する

過去にも何度か取材でお世話になっている音楽情報メディアStrike A Chordからの提案で、昨年クラウドファンディングで立ち上げられたプロジェクトから発売になったCP1というCDプレーヤーを作っているkm5の船山さんと対談することになった。どんなプレーヤーなのかは記事内で触れられているので割愛させてもらうが、興味深い話を聞くことが出来たと思う。

 

Strike A Chord : A Music Site 

【音楽×モノづくり dialogue】今ここでCD文化を再考する ― LOSTAGE meets Instant Disk Audio - CP1 ―

https://strikeachord.amebaownd.com/posts/42012534

ちょうど今LOSTAGEのアルバムの制作期間中ということもあり、自分はなぜCDを作ってそれでわざわざ聴いてもらおうとしているのかを改めて考える良い機会になった。読んでもらえればわかると思うが、CDが音楽を届けるための手段のひとつとして他の配信やレコード等に比べて優れているとは思わない(もちろん劣っているとも思っていない)。世の中の流れに逆張りしているわけでもない。ただ単純にこうやって作って、こうやって届けることにやり甲斐を感じでいるからやっている。

目的地までの近道を知っていてその道を皆は使うけれど、遠回りだが空いていて自分のペースで歩くことができる道があるのでそこを歩いている。時々休憩したり、景色を眺めてみたり、そんな感じで歩くのが自分は好きなので。最近はメディアの煽りなんかもあってレコード人気の話題が取り沙汰されることが増えたが、それによって中に入っている音楽にピントが合っていない気がする。

音楽は楽しい、それが伝われば入れ物の形はなんでもいいのではないか。あくまで自分にとって熱伝導率の高いメディアがまだ今はCDだということなのだと思う。

船山さんの話を聞いていて自分の店でもこのプレーヤーを取り扱わせて欲しくなり、対談終了後にお願いしたら快諾していただけた。自分でも使っているがお気に入りのCDの歌詞カードをケースから久しぶりに取り出し、プレーヤーのカバーにセットして壁に掛けて聴きまくっている。レコードをターンテーブルに乗せる時のような面倒くささがあり、これから音楽を聴くぞというなんとも言えない高揚感がある。この一手間の愛おしさと向き合いながら、これからも自分達の作った音楽を届けていきたい。

いろんなお店やオンラインショップで買うことが出来るのでTHROAT RECORDSでの購入でなくてもお気になさらず。取り扱い店舗の店頭で実物を見て、触って、もし気に入ったら購入してもらえたらと思う。当店でも本日より販売開始、何卒。

 

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