昨夜のまとめと母親の来店

よく悩み事や相談事などがある人に「話すだけでも話してみればいい、楽になるから」というようなことを言う人がいるが、あれは本当だ。一度言葉にして口や脳味噌から取り出してしまうと、そこで何かが満たされる。悩み事や自分の想い、言霊が成仏するということか。違うか。なんにしても話すことで頭の中が整理されてスッキリするということであろう。

 

昨日は神戸BLUEPORTにて弾き語りのライブ。bacho欽也君の40歳の誕生日で、それを祝うためのイベントというわけではなかったが、いい日に立ち会えた。出演者皆いい歌を歌っていたので、ギターと歌だけでやれることはまだまだあるなと再確認。皆と一緒に酒を飲みたかったので電車で奈良から三宮まで移動したが、帰りの終電が思ったより早くそれに合わせて結構ハイペースで飲んでいたような気がする。帰りの電車内ではぐったりしていたが、そういう時SNSに思いつきで書き込んだりすると碌なことがない。そう思って昨夜のTwitterを見直すと、結構いい話をしていた。本来はそんな大事なことは情報の濁流の中に置き去りにしたりせず、いつでも立ち返ることが出来るようにもっと大事な場所に置いておかないといけないように思う。

 

まとめるとこんな感じ

  • 久しぶりに演奏した神戸BLUEPORTの音響システムがグレードアップしていた。
  • 音響担当のミヤ君の仕事が丁寧で良いオーディオでじっくり音楽を聴いているような体験が出来た。
  • 良い音で音楽を届けたいというのがわかる現場には愛が溢れている。
  • 出演者が出している音とお客さん達の間にはその音をより良く届けようとしてくれている職人達の仕事がある。ライブならPA、音源ならエンジニアというように。
  • ライブハウスの音の聴こえ方は、会場の構造や来場者数、その日の天候などたくさんの細かな要素が影響しあって作られるもので、同じようでいて毎回違った響きになる。
  • 同じことを毎回繰り返し安定した音を提供したいわけではなく、その日その会場でしか聴くことが出来ないベストな音を届けたい。

 

こうやって一度書いたものと改めてまとめ直すのは面倒である。なので思ったことを垂れ流すのはやめたい。安易に『いいね』を欲しがってはいけないのである。

 

自分が知らなかった間にその場所を守り続けてきた人達によって場の音が変化して、同じ場所でまた感動が更新される。時間と人の想いが積み重なることで音に深みが出たということなのか、自分もそうありたい。10年以上ぶりに立ったBLUEPORTのステージでそんなことを考えていた。

 

ここまでブログを書いていたら突然母親の来店、だいたいいつも気まぐれで行動するので驚くことではないが仕事の邪魔してくんのはやめてほしい。自宅で夜に聴くジャズのCDを何か選べと言われて一緒にCDを選んだ。何枚か試聴して「なんか違う」と文句ばかり言っていたが、結局一枚買って帰ってくれたので仕事といえば仕事か。ああいうところが俺は母親似なのだと思う、我のことながら。

 

今日はスタジオにも行ってアルバムの制作も少し進めたし、相変わらずのペースだったが、それも時間と想いの積み重ねである。録音までやれるだけやって、悔いを残さないよう。