LOU DOG酒場

昨日、THROAT RECORDSは休み。午前中から家の用事などを済ませ午後から準備して大阪心斎橋へ。アメリカ村の中にあるLOU DOG酒場でSPREADのTAKUYAさんに誘ってもらった大阪喫茶部定例会に初参加、弾き語りソロ。

SPREADといえばたまにインタビューなんかでも話したことがあるのだが、自分が16歳か17歳の頃に初めてライブハウスで目撃したバンドである。高校の友人とチケットを取ってBad Religionの来日公演を観に大阪のIMP HALLというところへ行くことになり、その時にオープニングアクトで出演していたのがSPREADだった。ライブ自体が初めての体験、前座やオープニングアクトがどういうものなのかもわかっていなかった。とにかく大音量の演奏が始まったことに興奮した我々は、最前列まで突撃してもみくちゃにされながら必死でステージを見上げていた記憶がある。

平日のライブだったので学校が終わってから制服のままでライブへ行った。他に学校の制服でライブに来ている人は周りにおらず友人と2人恥ずかしい思いをした、今となってはいい思い出だ。ライブが終わった後は友人と汗だくで電車に乗り、その日のライブを反芻しながら家に帰った。次の日の学校は全身筋肉痛と耳鳴りで授業どころではなく、しばらくはライブのことばかり考えていた。そして今すぐにバンドを組んでライブをやらなければいけない、そんな気持ちになっていた。

あの日がなければ今自分はバンドをやっていなかったかもしれないし、あの日がなくてもバンドを続けていたかもしれない。そんなことを今考えてもわかるわけがないのだが、あの日見上げたステージの上にいた人が今日もこうやって歌っている。

音楽は得体の知れない厄介なものだ。23年前の記憶を手繰り寄せ、もうすぐ40歳になるおっさんに語りかけてくる。

「今すぐにバンドを組んでライブをやらなければいけない」

幸い歳をとった自分は今バンドを組んでいるし、来週にはライブもある。筋肉痛も耳鳴りももう慣れてしまったし制服を着ることもなくなってしまったが、まだまだこれからもやることはある。

f:id:hostage:20190926175844j:plain


BGM : Bad Religion / Recipe For Hate

 

 

LOSTAGEのワッペンとTHROAT RECORDSのドリップバッグができたのでオンラインショップに追加しました。

http://throatrecords.ocnk.net/

秋ですな

f:id:hostage:20190927164804j:plainf:id:hostage:20190927173506j:plain

 

ベニエ

店を開ける前に弟の店kore karaへ行き、そこで昼の間だけたまに営業しているピークスベニエへ。ベニエっていうのは丸くなってないドーナツみたいなやつ。

f:id:hostage:20190922155839j:plain

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%8B%E3%82%A8

よくTHROAT RECORDSにも来てくれる大久保さん夫妻がやってる店で、差し入れでたまに食べさせてもらったりしてたけど出来たてのベニエは最高に美味かった。それとチコリコーヒーも。

https://www.instagram.com/peaksbeignet/

 

その後THROAT RECORDS開店、今日は祝日の割にゆっくりした一日だった。一服しに店の前に出たら、珍しく鹿が前の道まで降りてきていた。1年に1回あるかないかくらいの頻度で鹿がこの辺まで降りてくる。親子だったのか、腹が減っていたのか、わからないが植え込みの植木を食べていた。

f:id:hostage:20190923161359j:plain

夕方頃、大阪へベースのメンテに行っていた堀が帰ってきたので2人でビールを飲みながらA Tribe Called Questドキュメンタリー映画Beats Rhymes & Life; The Travels Of A Tribe Called Questを一緒に観た。いい映画だった。

 

BGM : Tribe Called Quest / The Low End Theory

  

 

MEAT EATERS RECORDING DIARY : DAY 3

MEAT EATERSアルバム録音、3日目。無事に収録予定の9曲のベーシックを録り終えて、ベースのリアンプや少し仮歌録音など。

f:id:hostage:20190919184017j:plain

 

f:id:hostage:20190919183957j:plain

ギターのダビングや歌の録音は後日に持ち越し、今の所いいペースで作業は進んでる。

f:id:hostage:20190919154444j:plain

ギター少年マツモトジュンペイ

f:id:hostage:20190919184206j:plain

最初に仕事を終えたドラム吉木。Tシャツかっこいい。

f:id:hostage:20190918145833j:plain

クールガイ確認中。

 

店の仕事や自分のバンドの練習などもありスタジオには出たり入ったりだったが、温度のある良いレコーディング現場だった。

完成まではまだまだだが、今からとても楽しみだ。

 

せっかくなんで、動画など。


MEAT EATERS RECORDING DIARY : 1

アルバム収録曲「泥棒」ギター録音風景、ジュンペイさんはギターミスると突然デカイ声で「あーっ!!!」と叫ぶので毎度ビックリする。ギターを弾いている時のジュンペイさんは少年のような顔をしているな、と思いながらこっそり撮影していた。このアルバムに収録されている曲の中で個人的に1番好きな曲だ。


MEAT EATERS RECORDING DIARY : 2

アルバム収録曲「レミング」録音チェック。この曲は2012年にCDRでリリースされた前作「4tracks」にも収録。現メンバーでの再録である。細かいアレンジやテンポ感など、楽曲が生まれ変わっていく現場の様子。


MEAT EATERS RECORDING DIARY : 3

スタジオにあったGIBSONのB-25ってアコギがいい音だった(40万とか言ってるけど、中古で20万ちょっとらしい)。途中からDinosaour Jr.のThumb弾き語りに。和製ダイナソージュニアとかいわれてたな、昔。ジュンペイさんはどっちかというとセバドーの方が好きだと言ってました。

MEAT EATERS RECORDING DIARY : DAY 2

MEAT EATERS新作アルバムレコーディング2日目、昨日は作業がスムーズに進んだので4曲目のベーシックからスタート。場所にも慣れてきてこのまま順調にいくかと思いきや、、、

f:id:hostage:20190918154751j:plain

リーダーでギターボーカルのジュンペイ氏、移動日からずっとテンションが高い。とにかくずっと喋り続けている。

f:id:hostage:20190918151655j:plain

ベースとコーラス担当、キャプテン。安定したプレイとクールなキャラがジュンペイさんと対照的。

f:id:hostage:20190918145924j:plain

ドラム吉木、音も身長もデカイ。

 

5曲目のベーシック録音途中、ギターのチューニングが何か気になるということになりエンジニアKC君とジュンペイさんとでオクターブ調整することに。と、その時ジュンペイさんのテレキャスターに異変が。ギターの弦、2弦が2本張られている。本来3弦が張られていないといけない場所に2弦が張られている。1弦2弦2弦4弦5弦6弦。チューニングが不安定になるはずである、急遽弦を張り直し録音再開。ここまでの4曲はギターのみ再度録音し直すことに。

この展開、現場の空気は最悪になるかと思いきや、ジュンペイさんはめちゃめちゃ笑っていた。俺もめちゃめちゃ笑った。キャプテンと吉木はぐったりしていた。

f:id:hostage:20190918151850j:plain

少し反省していたようだ。この男、やはり只者ではない。

そこから挽回、2日目も7曲目までベーシックを録音して終了。いいペースだ。再録するギターもまだここから更に良くなると思えば、楽しみも2割増。ポジティブにいこう。

録音終了後、メンバーとKC君と俺で奈良の老舗のおでん屋「竹の館」へ。アルバムタイトルや、プロモーションの方法、リリースに纏わるツアーの話など。これからまだ決めないといけないことはたくさんある。いい作品を大事に広めたいし、売りたい。

 

 

MEAT EATERSの今回のアルバム録音に現在使われている機材リスト。メンバーにまとめてもらった。こういうのもチェックしながらアルバムを聴く、というのもなかなか乙であろう。

 

f:id:hostage:20190918150106j:plain

GUITAR : Fender USA telecaster90年代

f:id:hostage:20190918150247j:plain

AMP : Fender twinreverb

f:id:hostage:20190918150146j:plain

GUITAR EFFECTOR : timmy overdriveFat rat

f:id:hostage:20190918150002j:plainBASS : Fender USA Precision Bass 72年製

f:id:hostage:20190918150016j:plainHEAD AMP : GALLIEN-KRUEGER/Fusion 550

f:id:hostage:20190918150008j:plain

BASS EFFECTOR : Satellite Amplifiers/BASS ERADICATOR

SOUND SPRITE/SSM-R

EX-PRO/FL&FA

f:id:hostage:20190918145947j:plain

Ludwig 80's kit
kick 26x14
floor 18x16
tom 14x10

snare
Ludwig Black Beauty 14x6.5
Ludwig Raw Brass Phonic 14x6.5

Cymbal(全部zildjian)
Ride
A Zildjian 24inch
A custom ping ride 20

Crash
A custom projection crash 20

Hi-hat
Z3 hi-hat 15

fx cymbal
ZIL-BEL Volcano Cup 7.5

Pedal
Tama iron cobra rolling gride

Stick
LosCabos 5B Intence


 

 

 

 

MEAT EATERS RECORDING DIARY : DAY 1

昨日夕方18時、奈良THROAT RECORDSを空の機材車で出発。単独東京へ。西名阪・東名阪・伊勢湾岸道・新東名・東名の高速道路を縫って海老名SA23時過ぎ到着。

f:id:hostage:20190916232355j:plain

海老名SAにてMEAT EATERSのリーダージュンペイさんと合流。
f:id:hostage:20190917001559j:plain

ジュンペイさんとギターを乗せて東京へ、24時頃ベースキャプテン自宅にてベースアンプとベースその他機材積み込み。ベースのキャプテンが昔やっていたcaroline rocksというバンドのプロデュースで以前一緒にアルバムを作ったことがある。もう10年くらい前か、時の経つのは早い。こうしてまた一緒に作品を作ることになったのも何かの縁だ、きっといいものが出来る。

f:id:hostage:20190917003403j:plain

 24時半頃、ドラム吉木宅にてドラムフルセットとギターアンプ、そして大男(身長約2m)積み込み。吉木加入後からMEAT EATERSの活動が加速していったように思う、今回のアルバムをTHROAT RECORDSからリリースすることになったのも吉木の加入が大きかった。生意気な奴だが、いいドラマーだ。

 

 MEAT EATERSのアルバム制作に必要な人間と機材一式をピックアップし、奈良へ。

 

今回のMEAT EATERSのアルバムはTHROAT RECORDSレーベル周辺バンドはよくお世話になっている奈良のstudio MORGにて。3日間の泊まり込み作業。

f:id:hostage:20190917073318j:plain

今朝、7時過ぎにstudio MORG到着。奈良東京間、往復約13時間の弾丸移動。限界に挑戦しようと思い1人で運転したら頭クラクラきた。メンバーには作業に集中してもらう、ここからが勝負だ。

朝も早いので昼前まで休憩と仮眠。

そして11時頃からレコーディング準備開始。

f:id:hostage:20190917134644j:plain

ドラムの音決めなどから。

f:id:hostage:20190917134914j:plain

今回のアルバム、敏腕エンジニア岩谷"KC"啓士郎氏。この後姿の安心感。

f:id:hostage:20190917141443j:plain

リズム隊の2人、ベースのキャプテンが加入して約7年、ドラムの吉木が加入して約1年。2人の息も合ってフレッシュなグルーヴが今のMEAT EATERSの強力な武器になっていると思う。

f:id:hostage:20190917135130j:plain

メンバーが固まり、10年以上ぶりのアルバム制作。前作CDR作品収録曲の再録も含むが、新譜として十分なヴォリューム/内容のアルバムになると思う。ジュンペイさんのこの嬉しそうな顔が見られただけで、今回レコーディングとリリースに関われてよかったなと思えた。

1ファンとして完成がとても楽しみだ。初日は3曲ベーシックを録り、4曲目の音の調整までで22時頃作業終了。初日からスムーズに進行している、この調子で3日間駆け抜けたい。

f:id:hostage:20190917073259j:plain


BGM : MEAT EATERS / 本日録音のベーシックラフミックス

歌も何も入っていないが、既にかなり良い。ジュンペイさんのギターの音だけで白飯3杯食える。
 

MEAT EATERS

月曜祝日。

先日、勢いよく娘を抱っこしたら背中の筋をいわしてしまい身体を動かしにくい。朝からゆっくり風呂につかる。

 

昼から出勤、今日は店の営業は夕方まで。

閉店後、車で東京へ。神奈川・東京を拠点に活動するMEAT EATERSのメンバーと機材を迎えに行く。明日の早朝奈良に戻ってくる予定で、そこから3日間奈良のスタジオMORGにてMEAT EATERSのアルバムのレコーディング。締め切りがあるリリースではないのでまだ未定の部分も多いが、早ければ年内にTHROAT RECORDSからMEAT EATERSのアルバムが発売になる。

弱小レーベルなので、出来ることはそんなにないがいい音楽を皆に知ってもらうきっかけになればと思っている。

 

今日はあまり時間がない。今、長い日記は書けないが明日からMEAT EATERSのレコーディング日記を写真も交えて書こうと思う。

 

いってきます。

 

BGM : The Pharcyde / Labcabincalifornia 

 

東京から奈良に帰ってくると改めて思うが、奈良はやはり田舎である。地方都市というやつだ、都市と呼ぶのも憚られる小さな街。

今日はTHROAT RECORDSを開店してすぐに滋賀から2人組の男性客、聞けば休日に2人車でわざわざこの店のために奈良まで来てくれたそう。ありがたい話である。こちらはもう何年も滋賀にはライブに行けていない。滋賀も奈良も同じような、地方の何もない街だと思うが、彼らは自分の店を目指してやってきてくれたのだ。

普段どんな生活を送っているのか、仕事は何をしているのか、どんな音楽が好きなのか、その音楽は何で聴いているのか、恋人はいるのか、バンドはやっているのか、滋賀の名物は何なのか、鳥人間コンテストを見に行ったことはあるのか。そんな話をした。いらんことを聞き過ぎた気もする。2人もいろいろ話をしてくれて、いい時間だった。

 

店を構えているといろいろなお客さんが来る。知っている人も知らない人もいる。過去に何度か来店してくれて顔だけ覚えている人や、少し話したことがあってどこから来たのか知っている人もいる。はたまた素性の全くわからない常連さんもいるし、その日にしか会うことのない通りすがりの観光客もいる。

お客さんには自分から話しかけることもあるし、話しかけられることもある。何も話さずに買い物だけしていってくれる人もいるし、話だけして帰っていく人もいる。

その時の空気、雰囲気でコミュニケーションが生まれる場所が好きだ。この店はそのためにあり、そもそもそのために作った場所だ。店のドアを開けて入って来る知らない顔が、帰り際には表情や温度のある生活者の顔になる。言葉を交わすことでその人から滲む暮らしの背景が見える。日々は繰り返しのようで、少しずつ違った、小さな出会いが積み重なっている。

今朝、店の売り上げをまとめていた。月間の売り上げを計算したら普通の金銭感覚の人なら、近いうちに転職を考えるくらいの金額だった。今の自分の仕事は店だけではないが、なぜここにいるのかを考える一日になった。

 LOSTAGEの来年リリースを予定しているアルバムのツアーでは、必ず滋賀にも行くと2人と約束をした。これでいい、何も間違っていない。

この店はそのためにある。

 

とかいって、カッコつけた日記書いてても売り上げは上がらないのでオンラインショップの宣伝します。

f:id:hostage:20190915200642j:plain

THROAT RECORDS TUMBLER (BLACK/RED)

正直、レコード屋とコーヒー全く関係ないですが可愛いので作りました。今回も少量生産です。これからのコーヒーの季節にどうぞ。

http://throatrecords.ocnk.net/