MEAT EATERS RECORDING DIARY : DAY 1

昨日夕方18時、奈良THROAT RECORDSを空の機材車で出発。単独東京へ。西名阪・東名阪・伊勢湾岸道・新東名・東名の高速道路を縫って海老名SA23時過ぎ到着。

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海老名SAにてMEAT EATERSのリーダージュンペイさんと合流。
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ジュンペイさんとギターを乗せて東京へ、24時頃ベースキャプテン自宅にてベースアンプとベースその他機材積み込み。ベースのキャプテンが昔やっていたcaroline rocksというバンドのプロデュースで以前一緒にアルバムを作ったことがある。もう10年くらい前か、時の経つのは早い。こうしてまた一緒に作品を作ることになったのも何かの縁だ、きっといいものが出来る。

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 24時半頃、ドラム吉木宅にてドラムフルセットとギターアンプ、そして大男(身長約2m)積み込み。吉木加入後からMEAT EATERSの活動が加速していったように思う、今回のアルバムをTHROAT RECORDSからリリースすることになったのも吉木の加入が大きかった。生意気な奴だが、いいドラマーだ。

 

 MEAT EATERSのアルバム制作に必要な人間と機材一式をピックアップし、奈良へ。

 

今回のMEAT EATERSのアルバムはTHROAT RECORDSレーベル周辺バンドはよくお世話になっている奈良のstudio MORGにて。3日間の泊まり込み作業。

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今朝、7時過ぎにstudio MORG到着。奈良東京間、往復約13時間の弾丸移動。限界に挑戦しようと思い1人で運転したら頭クラクラきた。メンバーには作業に集中してもらう、ここからが勝負だ。

朝も早いので昼前まで休憩と仮眠。

そして11時頃からレコーディング準備開始。

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ドラムの音決めなどから。

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今回のアルバム、敏腕エンジニア岩谷"KC"啓士郎氏。この後姿の安心感。

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リズム隊の2人、ベースのキャプテンが加入して約7年、ドラムの吉木が加入して約1年。2人の息も合ってフレッシュなグルーヴが今のMEAT EATERSの強力な武器になっていると思う。

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メンバーが固まり、10年以上ぶりのアルバム制作。前作CDR作品収録曲の再録も含むが、新譜として十分なヴォリューム/内容のアルバムになると思う。ジュンペイさんのこの嬉しそうな顔が見られただけで、今回レコーディングとリリースに関われてよかったなと思えた。

1ファンとして完成がとても楽しみだ。初日は3曲ベーシックを録り、4曲目の音の調整までで22時頃作業終了。初日からスムーズに進行している、この調子で3日間駆け抜けたい。

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BGM : MEAT EATERS / 本日録音のベーシックラフミックス

歌も何も入っていないが、既にかなり良い。ジュンペイさんのギターの音だけで白飯3杯食える。
 

MEAT EATERS

月曜祝日。

先日、勢いよく娘を抱っこしたら背中の筋をいわしてしまい身体を動かしにくい。朝からゆっくり風呂につかる。

 

昼から出勤、今日は店の営業は夕方まで。

閉店後、車で東京へ。神奈川・東京を拠点に活動するMEAT EATERSのメンバーと機材を迎えに行く。明日の早朝奈良に戻ってくる予定で、そこから3日間奈良のスタジオMORGにてMEAT EATERSのアルバムのレコーディング。締め切りがあるリリースではないのでまだ未定の部分も多いが、早ければ年内にTHROAT RECORDSからMEAT EATERSのアルバムが発売になる。

弱小レーベルなので、出来ることはそんなにないがいい音楽を皆に知ってもらうきっかけになればと思っている。

 

今日はあまり時間がない。今、長い日記は書けないが明日からMEAT EATERSのレコーディング日記を写真も交えて書こうと思う。

 

いってきます。

 

BGM : The Pharcyde / Labcabincalifornia 

 

東京から奈良に帰ってくると改めて思うが、奈良はやはり田舎である。地方都市というやつだ、都市と呼ぶのも憚られる小さな街。

今日はTHROAT RECORDSを開店してすぐに滋賀から2人組の男性客、聞けば休日に2人車でわざわざこの店のために奈良まで来てくれたそう。ありがたい話である。こちらはもう何年も滋賀にはライブに行けていない。滋賀も奈良も同じような、地方の何もない街だと思うが、彼らは自分の店を目指してやってきてくれたのだ。

普段どんな生活を送っているのか、仕事は何をしているのか、どんな音楽が好きなのか、その音楽は何で聴いているのか、恋人はいるのか、バンドはやっているのか、滋賀の名物は何なのか、鳥人間コンテストを見に行ったことはあるのか。そんな話をした。いらんことを聞き過ぎた気もする。2人もいろいろ話をしてくれて、いい時間だった。

 

店を構えているといろいろなお客さんが来る。知っている人も知らない人もいる。過去に何度か来店してくれて顔だけ覚えている人や、少し話したことがあってどこから来たのか知っている人もいる。はたまた素性の全くわからない常連さんもいるし、その日にしか会うことのない通りすがりの観光客もいる。

お客さんには自分から話しかけることもあるし、話しかけられることもある。何も話さずに買い物だけしていってくれる人もいるし、話だけして帰っていく人もいる。

その時の空気、雰囲気でコミュニケーションが生まれる場所が好きだ。この店はそのためにあり、そもそもそのために作った場所だ。店のドアを開けて入って来る知らない顔が、帰り際には表情や温度のある生活者の顔になる。言葉を交わすことでその人から滲む暮らしの背景が見える。日々は繰り返しのようで、少しずつ違った、小さな出会いが積み重なっている。

今朝、店の売り上げをまとめていた。月間の売り上げを計算したら普通の金銭感覚の人なら、近いうちに転職を考えるくらいの金額だった。今の自分の仕事は店だけではないが、なぜここにいるのかを考える一日になった。

 LOSTAGEの来年リリースを予定しているアルバムのツアーでは、必ず滋賀にも行くと2人と約束をした。これでいい、何も間違っていない。

この店はそのためにある。

 

とかいって、カッコつけた日記書いてても売り上げは上がらないのでオンラインショップの宣伝します。

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THROAT RECORDS TUMBLER (BLACK/RED)

正直、レコード屋とコーヒー全く関係ないですが可愛いので作りました。今回も少量生産です。これからのコーヒーの季節にどうぞ。

http://throatrecords.ocnk.net/

 

電車

今日、東京で電車に乗った。

乗り込んだ車両内、全てのポスターとモニターの広告が同じ商品のもので、頭がクラクラした。あれは普段からあんな感じなの?関西でもあるのか知らないが、とにかくとても気持ちが悪かった。繰り返しネットに現れる広告にも感じる、もはや洗脳に近い。

田舎暮らしだからそう思うだけなのか。

 

 

今日の気になった記事

音楽と政治の話はSNSでもよく話題になってるが、このダイレクトさは気持ちが良い。

 

The 1975とグレタ・トゥーンベリ

https://www.cinra.net/column/201908-the1975_gtmnmcl

 

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%99%E3%83%AA

楽屋にて

今日はこれから新宿のナインスパイスで弾き語りのライブがあり、今は楽屋で演奏予定の曲の復習をやっている。最近、演奏する曲目が少しマンネリ気味なのでバンドで最近詰めている曲に歌詞をつけて歌ってみる。習作段階というところか、歌いながら育てる気持ちで。

 

共演者はバンドが多いので、音量やアンサンブル以外の何かで切り込みたい。

 

いざ。

今月のライブ

明日は東京へ行く。弾き語りソロ出演のライブがある、新宿で。少し涼しくなってきた気もするので長距離移動も含め、楽しみだ。

 

バンドでのライブがない間も、ありがたいことにソロの弾き語りでの出演のオファーがあり、スケジュールが可能な限りやらせてもらっている。この経験も次のアルバムにプラスになるように。ギターも歌も、難しい。

 

今月のライブ

9/13金曜 新宿ナインスパイス

9/20金曜 下北沢シェルター

9/26木曜 大阪アメリカ村ルードッグ酒場

 

3つとも弾き語りソロ出演、平日なんで仕事帰りにでも是非。

 

https://lostage.co/

 

来月からはLOSTAGEのライブも再開する。年末までのライブがどんどん決まって、これから忙しくなりそう。

 

今日気になった記事。

https://jaykogami.com/2019/09/16408.html

イギリスのソニーが同国のマーチャンダイジング企業を買収。マーチャンダイジング企業っていうのはこの場合、物販を作って売ってる会社ってことかな。この記事で紹介されてる音楽物販企業「Kontraband」のHPを見てみると、結構有名なバンドとかアーティストのグッズが紹介されている。

自分でも物販(例えばTシャツとか)作ったり売ったりしてて思うけど、正直これってもう音楽を売ることと関係ないよなっていうか。もちろんそのTシャツにはLOSTAGEとかTHROAT RECORDSのロゴがプリントされてるけど、音楽を売るっていうこととはやっぱ違うよなっていうか、たまにモヤモヤしてる。

収益化っていうこと考えると、音楽の入ったアルバム1枚3000円でそのアーティストのTシャツ3000円やったとしたら、作る手間とかは圧倒的にTシャツの方がコストかかってない。Tシャツ売ってた方が儲かる。音楽ありきのTシャツの需要やとは思うけど。

CDなんかもうなんの価値も無くなってただの容れ物みたいになってきて、日本に比べたら海外の方がもっとそういう傾向にあって、定額制の配信サービスが主流の中で、お金の稼ぎ方も変わってきているのだろう。

ユニクロとかで売ってる有名ロックバンドのロゴTシャツとか見てるといつも複雑な気持ちになる。あれと俺が売ってる自分のバンドのTシャツ、どう違うんだろうか。fugaziのTシャツがなかったのもなんかそんな理由からだったのだろうか。

明日もライブ会場に新しい物販が届く、CDやレコードよりそれを売った方が儲かる。たくさん売らねば。

 

BGM : 金延幸子 / み空

 

 

誰かのために

昨日は知人に知人を紹介するというミッションのため夕方から飲みに出た。もうちょっと具体的に言うとバンドのメンバーを探している人にそのパートの楽器をやっている人を紹介してきた。人に人を紹介するのは難しい、誰かの人間関係の一端を背負わないといけない気がするから。ただでさえ自分の人間関係のことで草臥れた生活を送っている、他人のそれに口出ししている場合じゃない。しかしバンドに関わることなら話は別だ。俺みたいな者でもこんな時くらいは人の役に立つのだ。バンドを辞める人の手伝いは出来ないが、これから始める人の手伝いは出来る。

結局バンドなんてものは一緒に演奏したり曲を作ったり、やってみないと合うか合わないかわからない。これからどうなるかは「神のみぞ知る」だが、ハマればいいなと思っている。ダメならまた探せばいい。無責任なことしか言えなかったが、楽しい夜だった。

 

誰かのために自分が出来ることってなんだろうか。

 

千葉の甚大な台風被害、テレビでは放送されないがSNSに噴出する現地の被害状況を見たり読んだりしていると、どうしようもない苛立ちと不安と無力感にやられてしまいそうになる。かといって今すぐ自分に出来ることは何もない。支援が必要なところ全てにアクセスしていたら自分がパンクしてしまう。それでも何かの縁で巡り合った機会には、誰かのために自分が出来ることを。それが気持ちよく出来る人間でありたい。

 

家族を養うために働いたり、道に迷っている人を案内したり、金の無い奴に一杯奢ったり、元気のない奴を励ましたり、いろいろ。日常生活に当たり前にある人間関係に優しさ、思いやり、愛情は不可欠だ。それ自体が生きる目的だという気もする。綺麗事を言いたいわけではない。日々の暮らしや生活、人としての営み、生きることはとても難しい。人間同士で争っている暇はない。

 

少し前から気になっていた今年の十三月とGEZAN主催の全感覚祭、フードフリーという思い切った打ち出しでどうなることかと陰ながら見守っていたが、どうやら今年も資金繰りやボランティアスタッフ募集が難航しているようだ。今年の全感覚祭に我々LOSTAGEの出演はないが、去年も一昨年も素晴らしいステージを用意してもらった恩がある。もちろん参加不参加はそれぞれの自由だ、この日記があろうがなかろうが多分彼らは誰も見たことのないような景色を皆に見せてくれるに違いない。それでも自分がここで思うことが、誰かのために何かのきっかけになればいい。

 

全感覚祭19 オフィシャルホームページ

https://zenkankakufes.com/